私が転職を決めたのは、就職して3年目の事でした。美容師をしていた当時、周りで就職先を早期に変える人は珍しくありませんでした。美容師はスタイリストとしてのデビュー前に経験を積む事で、様々な勉強が出来ますし、スタイリストの人は顧客さえ掴めば他店で条件が良ければ異動した方が環境が良く効率的に働けたりするからです。当時勤めていたサロンは、女性のみの30名ほど在籍する店舗でした。女性同士の特有なしがらみと、経営状況の悪化で給料が遅れ出すと言う時で、お世話になった恩を省みず、同時に辞める先輩たち3人と同時期に辞めました。時期をずらして欲しいと言う代表の言葉を跳ね返して、辞めたのですが、後になって苦しい時期こそ数ヶ月ずらして上げても良かったと悔やみました。お世話になった代表とは6年後位に和解出来ましたが、それまで気まずい関係になってしまいました。
次の転職先に選んだのは、美容師ではなく、自然療法を推進するボディケアサロンでした。関東近郊から、都内へ進出移転するタイミングで、これから成長する過程の小さな会社でした。研修期間は、バイトからの雇用スタートで、人生で始めて、掛け持ちで他のバイトをする生活を余儀なくされました。そのまま、正社員雇用に移行されたのですが、経営業績は低迷したままで、給料がなかなか上がりませんでした。けれども、技術や知識は他になく素晴らしい物だと感じていて、バイトを続けながら、10年近く在籍しました。本来、生活の厳しかった数年のうちに見切りを付けて辞めるべきだったと後悔しています。最終的に仕事ではなく、給料を考えずにスクールとして考えてしまって、自己投資したため、借金を抱え返済に困る様になってしまいました。
結果、見切りを付けるタイミングを間違えたものの、退職金もなく、妊婦を機に退社しました。
好きな事を仕事にする、より良い知識を学ぶ事は大切ですが、生活環境を整える事を後回しにしては行けないのだと、身を持って感じました。
人生をより、長期的に考えて手当や退職金などの福利厚生の充実や、貯蓄や保険などを考えられるゆとりが持てるだけの収入と、やりたい仕事の分野の見極めが大切なのだと痛感しました。